不思議な世界。ありえない国際協力の入口。面接官の面接が変だったと思う

青年海外協力隊

サムネイルの写真は、宇宙兄弟のアニメ26話くらいでのもの。面接の椅子のネジがゆるゆるだった話。
内容はちょっと違うけど、青年海外協力隊の2次試験での不思議な面接の話。このシーンを観た時に、自分の体験を思い出しました。

目次

  1. 面接官が似顔絵を描いていた
  2. 出会う人とはまた出会う

面接官が似顔絵を描いていた

2009年の1月ころ、JICA海外協力隊の2次試験を受けに行きました。
午前が筆記試験で、午後が面接。

面接の部屋に入ると、7人の方がいました。
質問する内容が決まっているようで、
・志望動機
・現在の仕事
・退職していくのか
・1回目落ちて、間が空いてからの受験理由
・なぜ、バヌアツを選んだのか

などを聞かれました。
当時、営業職もやっていたので、気楽に会話を楽しめていました。
そのため、各人がどのような人かも自分なりに客観視していました。
(どこかの大学の教授かな。単発のお仕事で来ているのかななど。)

その中でひときわ目立つ、ひげのおじさま。(のちの指導教官になる人でした)
1度も口を開くことなく、ひたすら手を動かしています。
私の似顔絵を描いているのです。
採点表に。
私は、似顔絵描くことが役割の人と思っていました。

ゴルフ焼けしていたこともあり、顔を黒く塗りつぶしていました。
「あっ、おれってそんなに黒いんだ・・・」と内心思いながら、他の面接官と会話していました。

終盤にさしかかり、司会のような面接官から、
「〇〇さん、質問ありませんか?」
「ありません」と即答。

私は、似顔絵を描く人が何者なのか気になって気になってしょうがないのでした。

面接は、笑いも取れて無事に合格しました。
この笑いというのは、
「婚約破棄してきました」という志望動機から、
「えっ、そんなことして後悔していませんか?」と聞かれたので、
「仕事も女性も、世の中には沢山あります。でも自分のやりたいことは、青年海外協力隊1つだけですから」と真顔で答えました。

クスクス笑う面接官や苦笑いの面接官やら。
大事なのは、自分らしく回答できたことです。

出会う人とはまた出会う

似顔絵の方は大学の教授でした。
国際協力・国際開発を専門としている方でした。
コミュニティ開発の担当指導員であることが、のちの研修でわかりました。

この国際協力の業界は、地球規模がフィールドとなるので、2度会うことは少ないです。広すぎるし、参加人数もそこそこいます。
そんな中、ひげのおじさまとはまた会うことができました。

駒ヶ根訓練所前に、職種によっては研修があります。
コミュニティ開発は、駒ヶ根・二本松関係なく、同期組が招集されました。
たしかあの時、幡ヶ谷のJICAで5日間くらいやった気がします。

その時、初日にいらっしゃったので、休憩時間に聞きました。
「先生、面接の時に、似顔絵描いてましたよね。あれは何かのテストですか?」と聞くと、
「えっ?バレてたの。初めてだよ。あれは、暇で描いてただけ」

ずこーっ!!!

となりました。かなり適当な世界に入っちゃったなーと。
自分の人生が、大きく切り拓けている予感がしてワクワクが止まらなかったのを覚えています。

また、この研修のオープニングで開口一番、
「ようこそ国際協力の世界へ。この世界はヤクザと一緒で、一度入り込むと抜け出せないんだよ。クセになる」
とものすごい、シンプルだけどユーモアたっぷりな先生の言葉から始まりました。

国際協力・国際開発とは不思議な世界です。
あれから16年経ちますが、この業界には50年以上かかわっている先輩たちが沢山いて、まだまだだなーと思うことが多いです。
焦らず、ボチボチと自分のペースで行きます。

ちなみに、この先生以来、こんなに変わった行動をする人はそうはいません。だいたい、世間と乖離はないと思います。多分。

ただ、全体的に変わった経歴の人の多さはすさまじいと思います。
ぜひ、興味がある人は、こちらの世界へ遊びに来てください。

いままで、どのような変わった人に会ったことがありますか?

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