バヌアツ地震の被害状況。発展途上国の建物 vol.0027

バヌアツ

4階建ての建物が3階建てに

昨日、バヌアツ地震の被災者の先輩にお会いしてきました。
その際に写真をいただいたので、共有します。
まずサムネイルにしている写真ですが、一見何を被災したのかわからないですよね。ただの3階建ての建物にしかみえません。

実はこれ、元々4階建てだったのです。
地震によって、1階がぺしゃんこになったようで。まるでダルマ落としです。
しかも、この建物、アメリカ・イギリス・フランス・オーストラリアの4カ国の大使館が入っていたようで。倒壊の恐れがあり、しばらくは関係者も中に入れず、まったく機能しなかったとのこと。

街の建物の様子

建設途中の陸橋は無事

この大きな地震の中、日本が支援していた建設中の陸橋はビクともしませんでした。足場がかけられていたりするものの、被害はゼロ。
その話を聞いた時に、改めて日本の技術と経験を感じさせられました。

また、日本大使館とJICAバヌアツ支所が入っていた建物は、倒壊などもしていなかったようです。実は、この建物にJICAバヌアツ支所が移転する際、しっかりと耐震構造チェックを行い、震度7まで耐えられることを確認をしていました。

2011年に移転をしたのですが、当時は僕が隊員としてバヌアツにいたときでした。

もし、隊員時代に聞いていたら、
「そこまでする必要ある?」など、疑問に思ってしまったと思います。

しかし、今回の地震により被害が最小限になったのは、その当時のJICAバヌアツ支所のスタッフさん、企画調整員さんの先見の明があったからこそです。
(建物は大丈夫でしたが、事務所内は書庫などが倒れて、とても悲惨な状態でした)

日本が過去からの被災から学ぶこと

宮崎も地震の影響を受けやすいので、僕の中の防災意識が芽生え始めました。
色々勉強する中で、日本は「防災経験を輸出できる」という言葉に出会いました。
多くの地震による被害から復興してきた日本の経験から学ぶべきことが多々あり、地震大国の他の国へもサポートできるのかと思うところです。
特別なことはできなくても、小さな日常から防災を意識し行動にしていきたいと思います。

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