「協力隊の常識、世間の非常識」とディスられて、言い返せなかった自分_ vol.0046

青年海外協力隊

今回は、協力隊のちょっと嫌な部分を書きます。
人によっては不快になるでしょうから、読むことをオススメしません。
ただ、私はしっかりと現実を受容することでしか、次に進めないと思っています。この現実の課題の解決策は持ち合わせていませんが、課題感として投げかけます。

サムネイルの写真は、駒ヶ根市の小学校に国際協力講話をしに行った時

「青年海外協力隊は、社会の役に立つのか?」それが私のテーマになった色々なできごと

帰国して14年経ちました。
先週もKTCの同期とLINEしてました。
「あれから14年経つけど、帰国した時と今の景色ってどんな?」

という質問をもらって、
「描いていたのと全く違うけど、かなり楽しい。つか、こんな人生になるとは思ってなかった」
というやりとりしました。
なんだかんだあっても人生を楽しむことは、お互い得意です。

HPやnoteでもあまり伝えてこなかったけど、協力隊が世間から評価が低かったり、ディスられてことをこれから書きます。そのあとに、自分の考え述べます。

「あー、海外ボランティアですか。えっと、2年間無収入ですね・・・」

帰国してすぐに東京に戻りました。(私は東京出身ですが、宮崎の親戚の家に住民票をうつして出国したので、宮崎県出身隊員でした)
まずは、アパート借りて、生活整えながら、就職活動。

そんな流れで不動産会社に行くのですが、まったく契約できません。
理由は、2年間ニート・フリーターという烙印を押されるからです。
「私はこの2年間、青年海外協力隊でバヌアツ共和国で、〇〇をして・・・」
と説明をすると、
「あー、海外ボランティアですか。えっと、2年間無収入ですね・・・」と不動産会社のスタッフさんに言われました。
この時、始めて気づくのです。

「あっ、確かに2年間無収入って人になるんだ」と。
つまり、カード会社や不動産会社からは信用がない人と思われるのです。
これは、2012年のことなので、今は少しは変わってることを望むのですが。

結果、家を借りれず、私は宮崎の親戚の家に戻り生活の安定をはかりました。(それもあって、今でも宮崎に住んでいますが、かなり楽しいので結果オーライです)

「あー、非常識隊さんね。はいはい。」

駒ヶ根市の飲食店のスタッフさんの一言。
訓練中、ランチで入ったお店で、
「県外からいらしたのですか?」と笑顔で声かけられて、
「はい。協力隊に受かって訓練中なんです」と返答しました。

「あー、非常識隊さんね。はいはい。」といきなり塩対応。
「協力隊の常識、世間の非常識やからね。お兄ちゃんも気をつけてね」

といきなり上から注意というかディスられる。
えー、おれなんかした?!って思うのと、いきなりディスられてむかついたのですが、揉め事起こしたくないし、その場は引きました。

訓練所がある、長野県駒ヶ根市と福島県二本松市は、協力隊にウエルカムな風土と思っていました。おそらく、大半の方がウエルカムですが、ウエルカムじゃない人も少数いたのです。

何があったか知りませんが、訓練中はテンションの高い20代・30代が町に出るので、嫌な思いをした人がいるんだと思います。

半径5mまでが有効範囲。5m超は無関心

帰国すると、自分が誇らしくなります。
2年間の途上国で生活した経験と貢献などから、自己評価がめちゃくちゃ高まります。(私はそうでしたので、全員ではないと思いますが)

友人知人からチヤホヤされて土産話を求められます。
浮かれて色々話すのですが、その範囲は5m程度。
意外と世間の人は、海外・途上国・国際協力・教育・貧困・衛生、などのことに無関心です。

考えてみれば、私自身、その無関心の一人でした。
普通に生活していれば、自分のまわりだけにしか興味ありません。給料が増えた減った、仕事が忙しい、人間関係が大変など、日常に追われる日々です。
そんな中、20代30代の大事な時期に、退職などをしてリスクをおかしてでもチャレンジする、なんてかなり変わっているとしか言えません。

そんなことに気がついて、帰国して3年経たず、初対面の人には自分が協力隊経験者であることを伝えなくなりました。言っても響かないし興味を持たれないと無駄だと思ったからです。
その反面、仕事などを通じて「すごいですね。過去どのようなキャリアを積まれてきたのですか?」と質問されて始めて答えてやろう、くらい思ったからです。
しかし、帰国して14年、まだ一度もそのような質問をもらえるほど、自分はなにかをしていません。

結論:自分たちで協力隊の社会的地位の向上をする、それに尽きる

商社の特定領域ですが、「協力隊出身者であれば即不採用」というのが暗黙のルールとしてあった時期もあるそうです。

私が今回言いたいのは、協力隊出身者だから、一次審査を自動で通過、社会人向けの大学院では加点、という言うことは当たり前ではないということです。JICAや先輩たちが積み上げてくれた功績が、社会に少しずつ認められて今があるということです。

それと同時に、まだまだ協力隊の社会的地位は低い現実もある。
後輩や未来の協力隊のためにも、少しずつでいいからそういう見えない壁を取り壊していきたいと思うことです。

私は、バヌアツで低所得者の所得向上や、女性の地位向上、不良青少年の勤労問題などに取り組みました。いまでも個人的にその活動はしていますが、そこに大きな情熱を持っていません。
他の協力隊OVで任国でのプロジェクトを継続して、ビジネスにかえてやっている人をみると、すごい!!と思います。
でもなぜか、自分もやろう!とは思えないのです。

そんな私ですが、「青年海外協力隊は社会の役に立つのか?」ということに関しては、とてつもない喜怒哀楽が高まります。
宮崎県OV活動や、本業の経理×AIのスキルを活かしながら、この課題を追求しています。
今までは、無意識に行ってきたのですが、このように言語化することで、意識的に取り組むことにしました。

解決することを目的としていません。
解決するために今できる目の前のことに取り組むことが目的です。
課題=解決するものって思いがちでした。

解決するしないを目的にせず、その課題に取り組むことに私はアドレナリンを感じます。他人からどう見られるかとか気にせず、自分のペースで粛々と取り組めるのです。

最高の自己満足です。
最高の贅沢です。
帰国して14年、いつも悶々としていたことが、少しずつその正体が見えてきました。
これからも、その悶々と向き合いながら、まったりと取り組みます。
Don’t worry,Be happy.

あなたは、どのようなことに喜怒哀楽が高まりますか?

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