BPOとBPaaSの費用の算出方法の違い_vol.0067

BPaaS

BPOの費用算出方法

BPOは、業務の外部委託です。

費用 = 人員 × 稼働時間

つまり、労働集約と呼ばれるように人海戦術で行います。
業務量が増えれば人員を増加し、それに伴い費用も増加する。

BPaaSの算出方法

BPaaSは、業務OSの入れ替えです。

費用 = 初期設計費 × 管理費

つまり、初期コストとして設計費がかかります。その企業の現状把握から理想の状態を検討し、フローの再構築とSaaSの再設計。
業務量が増えればサーバー容量を増加し、それに伴い費用も増加する。BPOとの違いは、業務量と費用に比例関係がないことです。
BPOであれば業務量が倍になれば倍の人員が必要となりますが、BPaaSであればサーバー容量の増加だけで済みます。
しかし、もこの算出方法は理想のBPaaSと形としか今のところ言えません。

2026年現在の現実的BPaaSの費用方法

上の算出方法は、まだまだ主流ではありません。2030年か2040年の先の話だと思っています。AIやAIエージェントの活用と言えど、中小企業の課題はもっと手前にあるからです。
さらにいうと、AIやAIエージェントにとらわれず、初歩的なフローの再構築で解決できることが6割以上あると考えます。

費用 = 初期設計費 × 管理費 + 付加価値

僕は、この付加価値ということが大切だと思っています。
経理のBPaaS事例で考えると、経理フローの現状把握・取り壊し・再設計のあと、会計ソフトの入れ替えをします。
これだけで、月次決算は翌月10日に出せるようになります。

月次決算を翌月10日に出せるようになるまでが、初期設計費 × 管理費に含まれています。(おそらく管理費には作業なども含まれるのが現実の課題っですが)
そして次に、付加価値がポイントです。
付加価値とは、月次決算を終えた後のレビューや経営会議のファシリテーターとしてのサポートです。
中小企業の経営会議は、9割以上が体をなしていないと思っています。社長のワンマンスピーチもしくは、社長の考えだけで全員が反対意見を述べない、生産性の低い状況です。
外部の経営数字を理解している人がファシリテーターをするだけで、会議の空気はがらっと変わります。
心理的安全性・進行方法・具体的な決定事項の整理、などは会議の基本と言えるでしょう。たったこれだけでも大きな付加価値となります。

付加価値がBPaaSビジネスの差別化となる

BPaaS業界が盛り上がれば、正直企業ごとの差別化ポイントは小さくなると思っています。
薄利多売のビジネスにさえなってしまいます。

ではどこで企業は差別化をはかりマネタイズするのか。
米国のコンサル会社やBPaaS会社は、ここにコンサルティング料を上乗せします。つまり戦略を一緒に提案することでの付加価値。
AIやITで超効率化し、戦略部分だけ知恵を提供。
これは非常に真似したいところです。

しかし、今の日本のBPO会社やBPaaS会社が導入するには、リスクと育成コストが大きくかかるでしょう。
だからこそ、コンサルティングというくくりではなくて、経理責任者としての立場からの会議ファシリテーションすることががオススメです。
ある企業様の支援をしているのですが、週次で幹部会議を開催することになりました。
僕がファシリテーターをさせていただいております。

内容は特別なことはしていません。というか、できません。
(戦略知識などもないため)
この1週間での経理部の活動、課題と解決方法、未決事項などを丁寧にお伝えするだけです。
たったこれだけのことですが、お客様からは、
「非常に見える化となって安心できる」とコメントいただけました。

BPaaS時代からこそ、初歩と基礎にかえる

今回改めて感じたことは、僕達が人間である以上、コミュニケーションに立ち返ることです。ホウレンソウともいえるかもしれません。

僕が話すより、AIのほうが要約も素晴らしいですし、内容も充実しているでしょう。でも、お客様などの役員は、AIよりも経理部からの伝わる言葉で対話できることに価値を求めているのではないでしょうか。
AIだからできること、人にしかできないことの『際』を考える良い機会とも言えます。

初歩とは、当たり前のことを意識的に身につけること。
基礎とは、その初歩を行動し習慣化すること。

業務OSを入れ替えるBPaaSをしたとしても、
会社内に当たり前のことを当たり前に行える文化や空気があることって大事ではないかと思います。
今後も、現場のBPaaS経理の一員として研究していきます。

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